3.1. 準備#

3.1.1. 前提条件#

以下のハードウェアを準備してください。

注意

使用するホスト コンピューターに 10Gb イーサネット カード/ポートがあることを確認してください。そうでない場合は、アダプター (Thunderbolt-10Gb イーサネット アダプターなど) を使用してください。

本システムは Windows のような Linux 以外の OS 環境のホストコンピュータとの組み合わせでも動作すると思われますが、 TIER IV では現時点でサポートを提供しておりません。

3.1.2. SD カードイメージの準備 (Linux 環境の場合)#

まず、イメージァイルをダウンロードします。

v8 イメージをダウンロードするには、以下の記載に従って下さい。

  1. イメージのダウンロード

wget https://swdownloads.analog.com/cse/gmsl/10G/v2_24/gmsl-10g-v8-update-2-configuration-status.tar.xz.gpg 
  1. gpg コマンドを用いて、ファイルを復号化します。

gpg --output gmsl-10g-v8.tar.xz --decrypt gmsl-10g-v8.tar.xz.gpg
  1. パスフレーズを問われるので、入力します。パスフレーズについてはTIER IVにお問い合わせ下さい。

  2. ファイルを復号化したら、次の手順に進んでください。

イメージファイルを展開します。

tar Jxvf ./gmsl-10g-v8.tar.xz

SD カードをコンピューターに接続します。次に、lsblk コマンドを使用して SD カードを識別します。結果は次のようになります。

NAME         MAJ:MIN RM   SIZE RO TYPE MOUNTPOINT
loop0          7:0    0    16M  1 loop
sda            8:0    1  57.7G  0 disk
├─sda1         8:1    1   256M  0 part /media/ubuntu/bootfs
└─sda2         8:2    1   4.9G  0 part /media/ubuntu/rootfs
mmcblk0      179:0    0  59.3G  0 disk
├─mmcblk0p1  179:1    0  57.8G  0 part /
├─mmcblk0p2  179:2    0   128M  0 part
├─mmcblk0p3  179:3    0   768K  0 part
├─mmcblk0p4  179:4    0  31.6M  0 part
├─mmcblk0p5  179:5    0   128M  0 part
├─mmcblk0p6  179:6    0   768K  0 part
├─mmcblk0p7  179:7    0  31.6M  0 part
├─mmcblk0p8  179:8    0    80M  0 part
├─mmcblk0p9  179:9    0   512K  0 part
├─mmcblk0p10 179:10   0    64M  0 part
├─mmcblk0p11 179:11   0    80M  0 part
├─mmcblk0p12 179:12   0   512K  0 part
├─mmcblk0p13 179:13   0    64M  0 part
└─mmcblk0p14 179:14   0 879.5M  0 part
zram0        251:0    0   2.6G  0 disk [SWAP]
zram1        251:1    0   2.6G  0 disk [SWAP]
zram2        251:2    0   2.6G  0 disk [SWAP]
zram3        251:3    0   2.6G  0 disk [SWAP]
zram4        251:4    0   2.6G  0 disk [SWAP]
zram5        251:5    0   2.6G  0 disk [SWAP]
zram6        251:6    0   2.6G  0 disk [SWAP]
zram7        251:7    0   2.6G  0 disk [SWAP]
zram8        251:8    0   2.6G  0 disk [SWAP]
zram9        251:9    0   2.6G  0 disk [SWAP]
zram10       251:10   0   2.6G  0 disk [SWAP]
zram11       251:11   0   2.6G  0 disk [SWAP]

この場合、SD カードは /dev/sda です。

次に、イメージ ファイルを SD カードに書き込みます (name-of-the-image.img/dev/xxx は環境に応じて変更してください)。これには数分かかります。

sudo dd if=name-of-the-image.img of=/dev/xxx bs=4M status=progress
sync

イメージ ファイルを書き込んだら、次の手順に進んでください。

3.1.3. SDカードイメージの準備(Windows環境の場合)#

3.1.3.1. イメージのダウンロードと展開#

  1. イメージを SD カードイメージの準備 (Linux 環境の場合) と同じURIからダウンロードして下さい。

  2. gpg を用いてファイルを復号化します。パスフレーズについてはTIER IV にお問い合わせ下さい。

  3. イメージを展開します。例として、Zip Extractorを使用します。

3.1.3.2. イメージの書き込み#

EtcherRaspberry pi Imager などのさまざまなソフトウェアを使用して、イメージ ファイルを SD カードに書き込むことができます。お好みのソフトウェアをダウンロードしてインストールしてください。

このドキュメントでは、Raspberry pi Imager を使用します。

  1. Raspberry pi Imager を開く

  2. CHOOSE OS -> Use custom を選択

  3. イメージファイルを展開する

  4. 対象となる SD Card を CHOOSE STORAGE を選択して選ぶ

  5. NEXT を選択して書き込みを開始する

3.1.3.3. C2 カメラを使用する場合#

注意

  • この設定は C2 カメラを使用するときのみ必要です。

  • この操作は SD カードが host にマウントされている状態で行う必要があります

デフォルトでは、イメージファイルは C1 カメラに向けて構成されています。 C2 カメラを接続するには、デバイスツリーの設定を変更する必要があります。

デバイスツリーの設定を変更するには、 C2 カメラ用のデバイスツリーを bootfs の直下に配置する必要があります。つまり、以下のコマンドを実行して下さい。

cp /media/ubuntu/bootfs/boot_files_v8/imx490/system.dtb  /media/ubuntu/bootfs/

※ SD カードが /media/ubuntu にマウントされているものと仮定します

上記が終わったら、次のステップに進んで下さい。

3.1.4. ハードウェアの接続とセットアップ#

../../_images/board_front.jpg

図 3.1 ボードの前面#

../../_images/board_back.jpg

図 3.2 ボードの裏面#

  1. Fakra ケーブルを GMSL ポートに接続します。ミニ Fakra ジャック ケーブルを使用してください。

    • 4 台の C1 カメラを接続する場合は、Fakra ケーブルをP1 ポートまたは P2 ポートのいずれかに接続します。

    • 4 台の C2 カメラを接続する場合は、Fakra ケーブルを P1 ポートに接続します。

    • 8 台の C1 カメラを接続する場合は、Fakra ケーブルを P1 ポートと P2 ポートの両方に接続します。

  2. カメラをFakraケーブルに接続します。

  3. イーサネット ケーブルをイーサネット ポートに接続します。

    注意

    SFP+ イーサネット ケーブルまたは SFP から RJ45 へのコンバーターを使用してください。

  4. (オプション) ミニ USB ケーブルをシリアル ポートに接続します。

  5. SD カードを SD カードスロットに挿入します。

  6. 電源プラグを差し込んでボードの電源を入れます。